何から考えたらいいのか 何を考えたらいいのか 一人で考えるのは慣れているけど 考えることが多すぎる 果たして全て考える必要があるのかは謎だけど 人間万事塞翁馬 17 日が南中を傾いた頃、私たちは東平についた。 道中、曹操さんからこの辺の地理とあわせて、曹操さんの軍が置かれている状況と他勢力との関係や分布の状況を聞かされた。 五日前、許昌で聞いたこの国の置かれている状況よりも、もっと実際の現場に根差した詳しい状況を聞かされたわけだ。 私はもともと三国志好きなこともあって、ある程度の地理関係はわかっていたから、それほど苦労せずにその話は理解できた。 けれど、やっぱり、ちょっと自分の知っている知識と開きがあることに、私は内心首を傾げる。 私は一体、どこに来てしまったのだろう。 そんなことを思いながら、私はふと、今日で五日目だ、と思い出す。 貰った猶予の期限日だ…。 どこで私は曹操さんに伝えようか、と珍しくもまだ揺れ動く自分の心に戸惑いながら馬から下りた。 「、慌てずとも良い。実際に見てからで構わん。それが今日でなく、明日ならばそれでも気にせぬ」 まるで、見透かしたように、先に下馬していた曹操さんが言った。 私は顔を上げ曹操さんを見る。 その時、傍らへ私の刀を持った兵が片足をついてそれを掲げるので、私はそれを受け取った。 顔を上げると、曹操さんは私に背を向けている。 「行くぞ、」 「はい」 私は刀を手に返事をして、先を行くその背中を追った。 幕舎がいくつか張られているそこは、すでに陣の形を成していた。 先行していた軍が先に張ったのだろう、と思った。 なんの、かは分からないけど、準備をしている兵士とすれ違いざま、目があったので軽く会釈する。 不思議そうに、だけど会釈を返してくれた兵士は何だか、まだ若そうだった。 前方を歩いていた曹操さんが足を止めたので、同じようにその後ろで、少し距離を取って私も足を止める。 曹操さんが私を振り向いた。 「、もう少しこちらへ来い。軍議を見学するのも、ためにはなろう」 「え、は、はい」 私は小走りで駆け寄って、その左隣の半歩だけ後ろについた。 そこには既に、私の一番近い所から時計回りに荀ケさん、曹休さん、伯寧さん、荀攸さん、と郭嘉さんが円陣を組むようにして立っている。 曹操さんが私の背中に手をまわして、一歩前に送り出した。 「やあ、。疲れてはいない?走り通しだっただろう?」 「ええ、大丈夫です。そんなに疲れてはいないです」 「そう?ならいいけど、無理はしないようにね」 「はい、ありがとうございます」 私は伯寧さんの問いに答えた。 実際のところ、本当に大して疲れていなかった。 ここは馬に乗れるぐらい普通なご時世のせいか、誰も私に突っ込まないが、ここまで疲れないのはちょっと吃驚している。 というのも、ほんの数年間だけ趣味で乗馬をしていたことがあるが、意外に馬に乗るのは疲れる。 自分が走っているわけではないのに、それなりに呼吸の回数だって増える。 時間の関係で、最長休みなしだと二時間までしか乗り続けたことがないが、始めてまだ三回を数えないころ指導してくれていたお兄さんに”二時間ぶっ通しで乗馬した後に、膝が笑わず立っていられるなんて、そうそうないよ”と言われたことがあるのだ。 もちろん、その乗馬は観光目的の乗馬ではない。 多分、そのぐらい馬に乗るっていうのは無意識で筋肉を使うし、疲れもたまるものなのだろう。 にも関わらず、今私は割とぴんぴんしている。 これはちょっと、おかしい…。 だって、だらだら行軍した訳じゃなくて、途中、早駆けしたりもしてるのだ。 おかしいでしょ。 それもあって、私は、なんとなくここは世界が違うのだ、と感じていた。 自分が疲れにくいことと何の関係があるんだ、っていう話なんだけど、ただそれと世界が違うことと、なにか関係があるんじゃないかと私は漠然と思っていた。 「曹操殿、意外に地味な選択をしましたね」 郭嘉さんが言いながら、腰に手を当てた。 曹操さんが郭嘉さんを見て言う。 「仕方なかろう。怪我でもされては、わしとて困る。ただが今後を見据えるのであれば、変えていこうとは思っておる」 「そうでしたか。それは、今後のと曹操殿に期待ですね」 私は、この二人なに言ってんだろうと、何となく想像できるような出来ないような会話に内心、呆れた。 「さて、その話はそのぐらいにして軍議を始めるとしよう……手始めにわしはこれから陶謙を攻める。奴が領する徐州を手に入れようと思う。おぬしらの見解を聞きたい」 曹操さんがそう言うと、まず荀ケさんが言った 「主公、僭越ながらお伺いします…陶謙を攻めるのは仇討ちのためでしょうか?」 「世の者がそう受け取るのならば、それでよし。だが、陶謙征伐の眼目は、その背後にいる袁術よ」 曹操さんが荀ケさんの言葉に頷いてから答えると、郭嘉さんが誰にともなく言った。 「曹操殿は袁紹殿と旧知の仲。その一方で、袁紹殿と対立している袁術は、陶謙に近い。いずれ袁術が陶謙をさしむけるのは自明です」 「寡兵のまま動く無理は承知の上。しかし、今この時こそが好機よ。ここで徐州を押さえねば、わしの理想は遠のくのだ。」 「理想…とは?」 荀ケさんが再び問う。 曹操さんは腕を組んで、落ち着いた声音で答えた。 「世の乱れを正し、天下に新たな理(ことわり)を敷くこと。そのためには、今この乱世を力で制さねばならん」 「新たな理……。徐州攻めはそのための一歩なのですね。なるほど、承知いたしました」 荀ケさんがそう言った。 そこに続けて伯寧さんが話し始めたのを私は耳に流しながら別のことを考える。 …あれ、その辺の理想とかってまだ皆さんご存知なかったの?と。 いや、当然私は知らないけど、荀ケさんと郭嘉さん辺りは既に知ってそうだと、勝手に思ってたんですが。 そういや、今更だけど荀攸さんが既にここにいるっていうのも不思議な話だよね。 …ここにいる曹休さん以外の人たちって、そもそもいつから曹操さんに仕官してんだろう…。 そんなことを考え始めた時、荀攸さんの声で丁度それは耳に入ってきた。 「はい。では、まず青州兵鎮圧の軍を出します」 「…ん?」 「いかがした?」 思わず出てしまった声に、曹操さんが聞き返す。 私は、こちらを一斉に振り向いた誰に言うでもなく、慌てて手を振った。 「あ、な、なんでもないです、ごめんなさい。どうぞ、続けてください」 言って、荀攸さんが話を再開したのを確認する。 私は一度、息をそっと吐き出した。 無意識に、曲げた左の人さし指の第二関節部分を下唇にあてた。 何がどうなっているんだろう。 たしか、青州兵って曹嵩が殺される前に編成されてるんじゃなかったっけ? そもそも最初から青州兵って呼ぶの? 青州兵って、青州で暴れてた黄巾の残党兵みたいなのを降してから、俗につけた名前じゃなかったっけ? あれ?自称青州兵?? 私はそんなことを考えながら疑問符だらけの頭を必死に回転させた。 けど、その答えが出る筈もない。 気づくと軍議は終わったらしく、顔を上げたのと同じタイミングでその場の全員が移動を始めたところだった。 「大丈夫かい?。何か、気になることでも?」 伯寧さんがそう言って、私の顔を覗き込んできた。 目が合うと、伯寧さんは身体を起こす。 私は、それを目で追いながら口を開いた。 「いえ、なんでもないです…あ…そうだ、ひとつ聞いてもいいですか?」 「いいよ、何が聞きたい?」 「はい、あの…伯寧さんたちは、いつ曹操さんに仕官したんですか?」 「変なことをきくね」 言いながら、伯寧さんは顎に手を当て首を傾げた。 まあ、ですよね。 「んー、一月半ぐらい前かな」 言いつつも、そう答えてくれた伯寧さんに私はさらに質問する。 「荀ケさんや、郭嘉さん、荀攸さんもですか?」 「そうだよ。私は郭嘉殿に声をかけられてね。荀攸殿は荀ケ殿が声をかけたみたいだ。でもどうして今そんなことを?」 「…それは………んー…いいや…伯寧さんには特別にお話しますね」 私は、これを話していいかどうか迷っていたが、他にいい言い訳が思いつかなくて話すことにした。 まさかその後、予想だにしていなかったことが起きるなんて、この時は考えもしていなかった。 「私が今から1800年ぐらい先の時代の人間だっていうのは、私の家でお話しした通り伯寧さんもご存じだと思います」 「うん、そうだね…まあ、みんなには、私の判断で1000年以上先の時代って言ってあるけどね」 「はい。その辺りはお任せしましたから、それでいいと思います。それで、その…黙っとこうと思ってたんですけど…私、この先に何が起きるのか大雑把なんですけど知ってるんです」 「まあ、予想はしていたし、何となく気づいてたよ」 「話が早くていいです」 そう言って私は笑った。 伯寧さんは始終柔らかい表情で聞いてくれている。 おかげで私は落ち着いて話ができた。 「そこに何かひっかかることがにはあるんだね?」 「そうです。私にも理由はわからないんですが、私の知っているものとズレがあるんです……例えば、荀攸さんは陶謙を攻めたあと、数年後に曹操さんのもとに来る筈で、さっきの青州兵も曹嵩さんが亡くなる前に編成されるはずなんです。他にも微妙に違うところがあるんですけど、今のところ大きく違うところはそこです。そりゃ、多少のズレぐらいあるとは思いますけど、その他のズレまで考えると、やっぱりちょっと違うっていうのが私の考えで……つまり、私が言いたいのは…」 「どこに来ちゃったんだろう、ってことかな?」 私は無言で頷いた。 伯寧さんはほほ笑んだまま、私に問う。 「は今、どうしたい?」 私は少し考えた。 まず、何より一番したくて、後回しにしたくないこと。 「え…と、今はとりあえず……五日前の曹操さんとの約束の答えを……自分なりの現時点での答えを出したいです」 自分に言い聞かせるように声に出す。 そのために今、私はここに、東平に来た。 「うん。じゃあ、そのためにしなきゃいけないことは?」 今の私が、現時点での答えを出すためにしなきゃいけないこと…。 それは、そう、今を知らなきゃならない。 もし”仕官”するのなら、それって結局例え間接的でも、理由があっても人の命奪うかもしれないってことだと思う。 どんな理由にせよ、きっと誰かの命の上に成り立っていく時代だと思うの。 そう考えたら、ここで生活するってことは多分、誰かの命の上で生活することとそんな変わらないんじゃないか、と思ってる。 だから私は、何が起きても逃げないように、それを心に決めるために、ここを知らなきゃいけない。 何が起きているのか、見ておかなきゃなんない。 見る覚悟はできてる、けどその先の覚悟がまだ私には出来ない。 だから、今しなきゃいけないこと、それは。 「…今を見ること、今を知ること」 「うん。ということは何が大事か、はもう、その答えを持ってるんじゃないかな?」 私はそこで、ほんの一瞬だけ思考を停止する。 何が大事、か。 そして、はた、とした。 「…ああ、そうか。別にどっちでもいいんだ、どこだって」 そうだ、今重要なことはどこにきたかじゃなくて、ここがどんなところか、で別に知っているものと違ったところで何の問題もないのだ。 自分だってさっき言った。 そりゃ、多少のズレぐらいあるだろうと。 だから、少なくとも今はそれほど問題じゃない。 私はなにも、これから試験をやるわけじゃないんだ。 必ず正解しなきゃいけない、試験を受けるわけじゃない。 公式を使って解く問題を、まず公式の成り立ちから考える必要はないんだ。 結局、向こうにいた時と同じ、こちらの世間を見て知って、その世間なりの物の見方や考え方を知った上で自分なりの答えを出せばいい。 何よりも、今後の自分のために。 ただそれだけだ。 私は顔を上げて言った。 「ありがとうございます、伯寧さん。私ちょっと混乱しすぎてました」 「はは、役に立ったのなら何より。まあ、仕方がないよ。はこっちにきてからまだ十日もいない。意味も分からないまま、色々振り回されてる状態なんだ、混乱しない方が不思議さ」 「はい」 私は素直に頷く。 その時、伯寧さんが顎に手を当てながら何か思案するように切り返した。 「けど、さっきの話だけど」 「…私がこの先何が起きるのか知ってるってことですか?」 そう思って聞き返す。 「そう、それ。…実のところ、どのぐらい知っているの?」 手を顎から離して指を立てる伯寧さんに、私はいつもの癖で、下唇に曲げた指の関節をあてて考えながら言った。 「そうですね……もしこれも違ってたら例えにならないんですけど…例えば史記を記した司馬遷が若いころに旅に出たのはご存知ですか?」 「もちろん。これから攻める徐州も回ったみたいだね」 「そうです。では、司馬遷がいつからいつまで旅に出ていたか、正確に分かりますか?」 「いや。旅をしたのは史記に書いてあるから知っているけど、正確にいつとまでは書いていないから知らないよ」 「それと同じです。私が知っているのは、ちょっと大きい事がいつごろあって、例えば戦だったらその勝敗の結果を知識として知っているぐらいなので詳しい過程なんかはあまり知らないんです。というより、知らないことの方が多い。その程度です」 手振りを加えながら私はそう、伯寧さんに言った。 伯寧さんは頷いて、言う。 「なるほど。じゃあ、念のため聞くけど、この陶謙攻めのこと、は何か知ってるのかな?」 私はなるべく言葉を間違えないように、考えて言った。 「んー、そうですね…陶謙攻めのことで私が知っているのは、曹操さんが曹嵩さんを陶謙配下の者に殺されたので仇討ちと称してこれを攻めた、っていうことぐらいです」 「ふーん、やっぱりそんな風に伝わるんだ。それじゃ、今よりもっと昔の、虐殺されたなんて事件も真相は分からないのかもね」 「そうかもしれませんね…ただ陶謙攻めに関してですが、私の時代にも否定する人はもちろんいます。私もどちらかというと否定派ですけど」 そこまで話すと、伯寧さんは視線をどこかへ横目で流す。 何を考えたのかは知らないけど、それから私に視線を戻して頷いた。 「なるほど、わかった。ありがとう。話してくれて」 「いいえ、話を聞いてもらえて、心が少し軽くなりました。こちらこそ、ありがとうございます」 私は、ひとまず心が落ち着いたことや、多少今の状況を整理できたことに頭を下げ感謝した。 「」 頭を上げて視線を上げると、伯寧さんが真剣な眼差しで私を見ている。 何だろうと思ったのもつかの間、伯寧さんは私の両肩に手を置いて視線の高さを合わせるようにすると、それから言った。 「この先何が起きるかを知ってるっていうこと、なるべく他の人には知られないように気を付けて。どこで利用しようと考える人間が出てくるか分からない」 「はい、わかりました。正直なところ、私としても知っていることと違う部分もあるみたいなので、よっぽどでない限りあまり当てにしたくはありません。それに、伯寧さんの言うようなリスク…えと、危険もどこに転がっているか分からないですし、そういうことはなるべくなら避けたいと思っています」 「そうだね、その方がいい。が、私の思っている以上に慎重で安心したよ」 もちろん深い意味はないよ、と付け足して、伯寧さんは手を放しながら体を起こすと私を見下ろす。 そしてにっこりと笑った。 「大丈夫。会って日も浅い私が言うのもなんだけど、が何事にも全力で一生懸命なのを私は知ってる。私はいつでも、の味方だよ。主公に仕官しようとしまいと、困ったことがあったらいつでも頼ってね。私は、の思いを尊重する。迷ったら、いつでも相談して。が自身のための答えを出す、その手伝いなら、いくらでもしてあげられるから」 私は不覚にもうるっときてしまって、咄嗟に下を向いた。 いい年してこんなことで涙出そうになるなんて、私、なんか無理してるのかな。 そんなことを考えて自分を誤魔化す。 じゃないと、やばい。 「さ、行こうか。みんな待ってる」 「はい」 私は先に歩きはじめた伯寧さんの背中を確認してから、それを追うように一歩足を踏み出した。 「はじめまして、殿」 その時、急に私の名前を呼ぶ声がして足を止める。 後ろを振り向くと、あまり知らない顔。 名前も出てこない。 ただ、キャラ立ってんなこいつ、と思った。 さっきまで涙出そうだったのに、一気にそれが引いてしまった。 「え…と…」 「おおっと、これはこれは申し遅れました。私は陳宮、字を公台と申す者。以後、お見知りおきの程を」 そう言って恭しく礼をする陳宮に、私は一瞬戸惑った。 「陳…宮……さん」 「はい……いやいや、何をどうという訳ではございません。曹操殿のお傍におるのをお見かけしましてな。是非とも、是非とも一度ご挨拶を…と」 「そうだったんですね。ご丁寧にありがとうございます」 私は会釈するように軽く頭を下げる。 リアクションでかいな陳宮、と思いながら。 「では、私はこれにて」 拱手しながらそう言って、陳宮…陳宮さんが背中を向ける。 私は思わず呼び止めた。 「あの、曹操さん達は皆、向こうに行きましたけど…?」 私の後ろの方を指差して言った。 陳宮さんがこちらを振り向く。 「私は濮陽の守備がございますからな、こちらで良いのです」 「濮陽…」 「はい。敵は…敵は、どこから留守を付くか分かりませんからな。守りも重要なのです」 「それは、そうですね…お引き止めして申し訳ありません」 私は軽く頭を下げた。 「良いのですよ。殿は、殿は聡明そうでありますからな」 そういう陳宮さんの言葉に、私は何か違和感を覚えたけれど、きっと陳宮が裏切ることを事前に知識として知っているからだろう、としかその時は思わなかった。 再び拱手して去っていく陳宮さんの背中を見送って、私は後ろを振り返る。 大分先で曹操さん達が、かたまって何か話をしているのが見えた。 私は、しまったと思いながらそこへ駆け寄る。 皆が段々近くなる。 あと6,7メートルぐらいというところで曹操さんが私に気づいた。 曹操さんが言う。 「、何をしておった」 「すみません、陳宮さんと挨拶してました」 「陳宮と?何か言っておったか?」 「いえ、特に。濮陽の守備に就くと、ただそれだけ…曹操さんがご指示を?」 「いや、陳宮からの申し出だ。何が起こるか、確かに分からぬゆえ、そのまま任せた」 私は、陳宮さんの去って行った方を見る。 なんだろう、知ってるせいかな。 そのせいで胸騒ぎがするんだろうか。 でも、もしかしたら私の知っていることと違うのかもしれないし。 考え過ぎだよね。 …中途半端に知ってるって、ちょっと気持ち悪いな。 ちゃんと調べるか何かしないと一歩間違えたら、取り返しがつかない。 そこまで考えてはっとする。 首を横に振った。 いけない、いけない。 今はそんなことじゃなくて、先にやらなきゃいけないことがあるんだった。 ここで起きていること、この世の中のこと、ちゃんと肌で感じて見極めないと。 ひとまずの、私なりの答えを出すために。 私は無意識に拳を握っていた。 つづく⇒ ぼやき(反転してください) 軍議…幕舎の中でしそうだけど、長くなるし説明が面倒なので← ゲーム画面通りにしました。 ところでヒロインの性格がこれから暫くのあいだ、緊張のし過ぎで、 暴走したり、しおらしくなったりと豹変しますのでご注意ください 何かが伝わりましたら幸甚です 2018.03.28 ![]() |
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