「。おぬし、誰か好きな奴はおらんのか?」
― 杯ヲ交ワス ―
「は?」
主公は度々、ところ構わず突拍子もないことを言ったりする。
今回もそうだ。
卓の上に広げられた地図の上の駒を動かしていた殿が間の抜けた声をあげたので、思わず視線をやった。
「主公、いま何をしているか、ご存知ですか?」
「次の作戦会議だ」
「そのとおりです。それで、なんでそんな質問が出て来るんです?お疲れなら一度休みますか?」
「疲れておらん。ふと思い出したのだ。今、兵たちの間では、おぬしの思い人は誰なのか?と推察するのが流行っているらしい」
わしも気になるから教えろ、と主公は身を乗り出した。
この場の誰もが、その意図までは分からないが視線を殿に向けている。
私以外には、郭嘉殿、荀攸殿、曹休殿、楽進殿、李典殿が同席していた。
殿は明らかに呆れた溜息を吐き出すと、額に手を当てる。
「そんなものに現を抜かしている暇があったら、日々の精進に使いたいです」
それよりも、そんなのが流行っているなんて軍規が乱れすぎだわ、と付け足した。
私もそれはもっともだ、と思ったが、主公は違ったらしい。
「それよ!、それがいかんのだ!」
そう言いながら、殿を指差した。
一方の殿は、その指先そして主公の顔へと順に視線を移す。
「おぬしの力には存分に助けられてはおるがな、もっとこう、隙を作らねば嫁にいけぬぞ」
「主公のお心遣いには感謝いたします」
即答のそれは、可もなく不可もない答えだった。
そこへ口を開いたのは、郭嘉殿だ。
「まあ、曹操殿。いざとなったら私がをいただきますから、安心して下さい」
「郭嘉…おぬしが出ずとも、わしがおる。おぬしこそ、安心せい」
平素は仲が良いようだが、何かの時―みなまでは言わないが―に、この二人はいきなり臨戦態勢になる。
誰も何も言えず、無論、私は呆れるばかりだ。
殿の顔を見ると、どうやら彼女も同じらしい。
徐に息を吐き出して言い放った。
「続けますよ」
この状況で淡々と自分の任をこなす殿に、流石だ、と思った。
――軍議が終わり、主公と郭嘉殿を残して皆が部屋から出る。
外は薄い棉のような雲がところどころに浮かぶ青空。
少し冷たい風が僅かに吹いていた。
木々の枝先に小さく芽吹く緑が春の訪れが近いことを告げる。
回廊にいくつもの靴音が響く。
話し声はないが、方向は皆同じだ。
会話の無いまま、暫くぞろぞろとその回廊を進んだ。
その塊りの最後尾を私は一、二歩、間を取って歩いている。
距離を取るのは癖だった。
その時、先頭を歩いていた殿に、李典殿が声をかける。
「殿」
「なんでしょう?改まって」
李典殿が立ち止まったので、自然皆が歩を止める。
殿もこちらを振り向き、李典殿が立ち止まっているのを見て同じように止まり、向き直った。
そんな殿に、李典殿が切り出す。
「俺も気になってるんですよねー、さっきの主公の話。俺の勘だとこの中の誰かだと思ってるんですが、どうです?」
「李典…」
まさかの質問に、曹休殿が呟きながら李典殿を見た。
何か他にも言いたげだが、彼の性格がそうさせるのか、そう呟いたまま遠慮がちに李典殿を見るだけでそれ以外に言葉はない。
「いいですよ、曹休殿。気になさらなくて」
助け舟を出すように、殿が曹休殿に視線を向けて、そう声をかける。
私の位置からは、殿以外の表情はよく見えない。
一番後ろにいるのだから見えないのは当たり前だが、きっと曹休殿は申し訳なさそうな顔をしているのだろう。
「李典殿も結構流行好きなんですね」
李典殿に視線を移して、殿が言った。
「たまには息抜きも必要でしょう?メリハリが大事だと、俺は思うんですよ」
「…一理ありますね。確かに息抜きは大切です。人によって息抜きの形が違うだけ、ということですものね」
「話の分かる方で俺、好きなんですよね、殿のこと」
相槌を打つ殿に、李典殿は嬉しそうに胸の前で両手を広げてそう言った。
だが、殿の表情に変化はない。
呆れている風でも、李典殿と同じように嬉しそうでもない。
平素から何事にもそうであるように、寧ろ興味は無さそうだ。
「そうですか、ありがとうございます。お礼と言っては何ですが、李典殿の息抜きにお付き合いいたしましょう」
「そういう所が、大好きです」
「重ねて御礼を申し上げます、が……生憎私にはそんな方はおりません、ご期待に副えず申し訳ありません」
「え〜、本当ですか?」
大げさに言って見せる李典殿に、殿はしばし目を閉じる。
時間にしたらほんの僅かだが、何かものを考える時に殿はそれをするのだと、最近気づいた。
徐ろに瞼を上げ、李典殿を見て殿が言う。
「例え本当に李典殿の言うとおり皆さんの誰かが私の想い人だったとして、これだけの人の前で”私の思い人はあなたです”なんて、まるで公開処刑みたいなこと出来るわけがないでしょう。いわれのない刑罰を受けに、李典殿は理由もなくむざむざその身を晒しに行けますか?」
「…確かに」
”公開処刑”とはよく言ったものだ。
私達を順繰りに見て話す殿の言葉に、楽進殿が大きく頷き呟いた。
「ということで、私はこれでお暇させていただきますね。それでは皆さん、失礼」
空気が変わったのを見計らうかのように、殿はそう告げ拱手するとさっと背を向けて去って行った。
殿の想い人、というのは自分も些か気にはなったが、理由は李典殿とは全く違う。
こんな自分でも気になる相手の想い人が一体誰なのか、もし殿の心にそのような人間がいるのならば、知りたいとは思う。
同時に、怖いとも思うが。
こんないい年をした男がまったく情けない話だ。
第一らしくもない、と自嘲気味に内心頭を振りながら、小さくなっていく殿の背をただ見送った。
「まったく動揺していなかったな…」
突然、李典殿がそう言ってこちらを振り向き頭を掻いた。
それに噛みついたのは曹休殿だ。
「李典、まったくなんてことを!きっと怒ってますよ、」
「そうかな、気にしてないんじゃないか?勘だけど」
しれっといいきる李典殿に、私には絶対にできない、と改めて思う。
気にしていないと彼は言うが、自分は多分違うのではないかと、なんとなく思った。
どこか、引っかかるのだ。
李典殿ではないが、勘で、だ。
「でも、その勘が外れましたね、李典殿」
楽進殿が言う。
李典殿は頭を掻きながら中空を見やった。
「いやあ、絶対当たってると思うんだけどなー。荀攸殿はどう思います?」
「…興味がありません」
荀攸殿らしい、と思った。
この軍師のこういう所は嫌いではなかった。
「かあ〜、これだよ」
李典殿がつれない、というように顔を手で覆う。
もはや、自分にはついていけないし、こんな話をしていても全く身にならない。
それならまだ殿を追いかけて、改めて問うた方が余程マシなような気がした。
まあ、そんなことをしようとも思わないし、第一できもしないが。
「…私もこれにて失礼する」
それだけ告げて、その場をあとにした――。
ただなんとなく外で飲みたい、とそう思った。
馴染みの店に向かう。
通り沿いにその店はあるが、他の店ほど煩くないので外に出る時はいつもそこだった。
「これは将軍。いらっしゃいまし」
店の主が頭を下げる。
「空いているか?」
「少々お待ちを」
いつも個室を手配して貰っていた。
しかし、店主の口ぶりとは裏腹に、その表情を見ると今日は空いていないような、そんな気がした。
何としても外で飲みたい、という訳ではなかったので、一瞬にして気持ちは帰る方向へ向かう。
暫くして、店の娘が腰を低くしながら店主に耳打ちをした。
店主がこちらに向き直り、口を開く。
「どのお部屋も生憎いっぱいなのですが、一部屋だけ…相席でよろしければご準備ができます」
帰ろうと思っていたが、一応問うた。
「先客はどちらの者だろうか?」
「はい、様でございます」
「………おひとりか?」
「はい。将軍おひとりならば構わぬと、おっしゃっておるようです。いかがなさいますか?」
この偶然のできごとに、まさか、と胸が高鳴るのを抑えられなかった。
店主に促され部屋へ向かう。
気づいたときにはもう、その部屋に一歩踏み込んでいた。
店主が部屋の中へ向かって何と言ったのか、それに殿が何と答えたのか、分からなかった。
なにより、私は店主の質問に何と言って答えたのか、それすらも分からない。
ただ、目の前には立ち上がって私を席に促す殿の姿があった。
「于禁殿、どうぞお掛け下さい」
「お言葉に甘え、失礼いたします」
促されるがまま腰を下ろす。
同じように殿が向かいに腰を下ろした。
はたと気づくと、私の方が上座にいることに気づく。
そこへ促されたとはいえ、何をやっているのだ、私は…。
しかし、今頃気づいても、もう遅い。
視線をあげると、殿が酒瓶を手にしている。
私は、既に準備されていた空の杯を手に、それを受けた。
同じように殿にも注ぐ。
互いの杯が満たされたところで、目線よりやや低めにお互い掲げると左手で杯の口を覆いながら一気に煽った。
煽るその口元を隠すのも、一杯目を一気に煽るのも、誰が考えたのかそういう倣いだ。
目上の者から先に目下の者へ酒を注ぐのも、倣いだった。
「殿も外で飲まれるのですか?」
受け身で居続けると調子が狂いそうで、先に切り出した。
「ええ、たまに外へ出かけたくなるのです。ただ、煩わしいのがどうも苦手で…ここの店はそういうこともないので、外に出る時は大体いつもここと決めています。それよりも、于禁殿こそ外で飲まれるのですね」
やはり平素と表情は変わらないが、どのぐらい前から飲んでいるのか、いつもよりほんの少しだけ頬が染まっている。
質問され、そこで初めてそのことに気づいたが、しかしこちらの方がよっぽど健康そうに見えた。
「意外、と思われますか?」
「…失礼ながら、少々」
そう、遠慮がちに殿が答える。
まったく気にしていないが、この答え方でそれが伝わるだろうか。
「殿と同じです」
「…たまに出かけたくなるのが?」
「たまに出かけたくなるのも、煩わしいのが苦手なのも、この店を選択する理由も……殿も外で飲まれるということが意外だと思ったことも」
私なりに表情を緩めたつもりだが、果たしてそれがうまくいっているのか、どう見えているのか、それは分からない。
ただ、殿は少しだけ目を見開いて、そして口元をゆるめて言った。
「それは、気が合いますね」
微笑んだ顔を、初めて見た。
少なくとも、今まで感情を出した表情を見たことが無かった。
一体、私以外に他にあと何人がこの表情(かお)を見たことがあるのだろうか。
主公や郭嘉殿はこの表情(かお)を見たことがあるのだろうか。
自分のものだけにしてしまいたいと、ただそう思った。
他愛の無い話をしながら肴をつまみ、杯を数回重ねたころ、ふと疑問に思っていたことを私は口にした。
「殿はなぜ主公に仕官を?」
殿は顔を上げて、どこか不思議そうに視線を送ってくる。
気に障る質問だっただろうか、と不安になった。
「気に障られたのなら、謝罪を」
「いえ、そういうわけでは。于禁殿がそのようなことに興味を持たれるとは…正直、思っていなかったものですから」
無論、これが殿のことだから質問したのだが、それは言えないことだ。
杯に口をつけてからそれを置くと、なんの前触れもなく殿が質問に答え始めた。
「私は…主公とは知己なのです、というより…もともとは元譲と妙才、二人と遠戚で……あ…」
小さく声をあげて、口元を手で抑える。
しまったという表情をして、私に上目遣いに視線を送る。
「うっかり、素で呼んでしまいました…このことは、内密に。あまり周囲に変な気を遣わせたくないのです、乱れる元にもなりますし」
もとより、他の者に言うつもりも無かったが、そんなことを普段気にしているのか、と思った。
何に気を遣うのか、分からないでもないが…そこまで考えて、もしかしたら私も同じ立場なら、そうするかもしれないと思った。
ただ、殿の出自は全く知らなかった故、驚いたことに変わりはない。
黙って頷くと、殿は少しだけ目もとを緩める。
そして続けた。
「私の母が、夏侯家の出なのです。幼いころ将軍二人とは、よくその辺りを駆けまわっていました。そんなある時、主公と出会ったのです。十の半ばを過ぎたころ郷を離れたので、暫く将軍たちとも主公とも会うことはありませんでしたが…董卓騒乱の折、兵を挙げたと耳にしその下へ参りました」
杯に視線を落すその表情は、どこか懐かしむような表情だった。
常に感情を表に出さない殿に、いつからか私は感情などないのではないかと諦めの気持ちを抱きながらそう思い込んでいたが、それが大きな間違いだったと気付かされた。
己を誰よりも律するが故に、感情を出さないだけなのだ。
そこは、自分も同じ様なものだろうと、自分に向けて内心呟く。
殿は、まだ言葉を続ける。
「もっと早くから共にとは思っていたのですが、家のこともあり中々出て来ることが出来ず…ああ、すみません、そんなことはご質問にありませんでしたね」
「いえ、気にしておりませぬ」
そう言って、少しはにかむようにする殿に私はそれだけ答えた。
殿が眉尻を下げたように見える。
「私が主公に仕官した理由は大したものではございません。ただ……元譲や妙才と同じように、そのお力になれたらと思っただけのこと。ですから…例えば、荀ケ殿のように乱世を治めるために、というような理由があって仕官した訳ではありません」
徐に視線を上げ、どこか自嘲気味に笑みを浮かべた。
僅かなものだったが、それは分かった。
「単純でしょう?他に理由などありません。皆が言うほど、私は何も考えていない。考え無しの人間なのです」
何故、そのようなことを言うのか分からなかった。
考え無しの人間が、戦局を見誤ることなく策を講じることが出来るなどと思えない。
ほんの僅か俯く殿に私は言った。
「そのようなことはありませぬ。己のためでなく主公のためにと、殿は既に考えておられる。本当に考えのない人間とは、他者からの言葉でしか動けぬ者のことだ」
「于禁殿…」
「それとも、殿は誰かに指示された故、主公のもとへ参ったのであろうか?」
「…いえ。私の意思に従いました」
「ならば、考え無しとは言えぬ。あなたは立派に、自分の意思で考え主公のもとへ参った。他でもない、殿自身の考えだ」
そう伝えた。
殿は、常には見ないほど驚いた表情をして数度目を瞬かせる。
それから何拍かして、唐突にふっと息を吐き出すと、口元を手で隠しながら声を押し殺すようにして笑った。
今度は、私が驚く番だった。
常にあっては一切の表情を隠している殿が、いま目の前でそれを隠さず確かに笑っている。
その所作から、出自の良さを窺わせる。
ただ、このような所を見せられると、距離が縮まったように錯覚してしまう。
それからひとしきり笑って、殿は口元を押さえ言った。
「ごめんなさい、急に…確かに、于禁殿のおっしゃるとおり。私は自分で考えてその意思に従い、主公のもとへ馳せ参じた…それは紛れもない事実。他者が同じことを申せば、私もまた于禁殿と同じく、それは考え無しとは言わぬと告げるでしょう」
それから殿は手を下ろすと私を真っ直ぐに見た。
それはいつも目にしているものだ。
殿が言う。
「礼を申し上げます、于禁殿。目が覚めました」
「…何か、お悩みが?」
率直にそう思った。
理由はない。
殿が一度目を閉じ、僅かな時間黙る。
それから視線を上げて言った。
「どうということでもないのです。家から、嫁ぎ先の候補がいくつかあるので見合いをしに帰って来いと、最近あまりに頻繁に使者を寄こすものですから気が滅入っていたのです。先日などは、父がわざわざ邸まで来ましてね…散々、考え無しだと私をこき下ろして帰っていきました。漢室のためという訳でもない、大した志しもないくせに男の真似事をするな、とね」
勘に近いそれはどうやら当たっていたようだが、そんな話を聞くとは思っていなかった。
同時に胸のつかえが取れるような感覚を覚えた。
どこかで、同じく悩みを抱える一人の人間だったのだ、と思った。
「私には、歳の離れた兄や姉が何人かいます。私はその一番末。もう随分と自分の好きに過ごしてましたから、いい加減、という思いがあるのでしょう」
私はただ、殿の言葉に耳を傾けた。
「父の行動は、私を思ってのことだと重々承知はしているのです。それこそ、潮時かとも思いましたが…それでも、一度手を出したこと。他者がそれを志しと認めなくとも、私の中のそれを中途半端にしたまま身を引きたくはない。そんなことを一人で考えていたら、見事に泥沼にはまってしまいました」
言って、殿は首を一度、横に振った。
「ですが、于禁殿のおかげで目が覚めました。少々深く考え過ぎていたようです」
「一助と、なれたのであろうか?」
「ええ。自信がつきました。これで、父を迷うことなく説き伏せることが出来ます」
杯に視線を落す殿をただ見た。
「正確に言えば父は、納得はしないでしょう。ただ、私の中に道が存在するなら、それで…」
「さようか」
ただそれだけ答えた。
他に良い言葉が思い浮かばなかった。
暫く、お互い無言のまま杯をただ傾ける。
唐突に、殿が私の名を呼んだ。
「于禁殿」
私は視線を上げ、杯を下ろす。
殿がまっすぐ私を見ていた。
鼓動が嫌でも早まる。
殿が言った。
「また、ご一緒して下さいませんか?」
一瞬、言っている意味がよく分からなかった。
今、殿は何と言ったのだろう。
「お恥ずかしい話、私には共に杯を交わせる相手がおりません。いえ、正確に言えば、たまに元譲と妙才の二人が私邸に来ることはありますが…控えて欲しいと言ってあります……ああ、違います、そうではなくて…」
言いながら、どこか考え込むように殿が口元に手を当てて俯き加減に彼方を見る。
不謹慎ながら、言いよどむ姿が新鮮で愛らしいと思った。
それから一度息を吐き出した殿が、再び視線を上げて言った。
「私のつまらぬ愚痴に、付き合っていただけないでしょうか?」
どこかぎこちなさそうに、笑みを浮かべていた。
こんな頼まれ方をして、否と言えるはずがない。
いや、それ以前に、私には断る理由が無かった。
しかし、それでも平静を装って答える。
「私などでお相手が務まるのであれば…構いませぬ」
それから一拍ほど置いて、殿が優しく微笑む。
思わず、口元が緩みそうになったのを堪えた。
「ありがとうございます、于禁殿。よろしくお願いします」
そう答えた殿の顔が、少し紅潮していたのは酒のせいか、それとも別の理由か、それは分からない。
偶然、私がここに来たから、その相手が私だったということだろうか。
それも分からない。
ただ、それが例え偶然だったからだろうと、私はこの日のこの偶然に、心から感謝した。
ふと昼間、どこか引っかかる、と思ったことを思い出したがそれを都合よく考えても良いのだろうか?
言葉が砕けてしまったことと、自分の眉間が緩んだことに気づくのは、まだずっと先だった。
⇒おわり
いい訳とか↓見ない方はスルー
「反転ここから」以降に簡単ヒロイン設定書いてあります。
読んでみたい方は反転してみて下さい
⇒
ということで、何もないけど于禁夢でした。
連載の方であまりにも絡まないので、せめて…。
ていうか、無双荀ケの仕官理由、それで合ってるのかな…。
間違いに気づいたら、そっと教えてください。
そっと直します。
ここまで読んでくださり有難う御座いました。
2018.05初 2019.03一部加筆修正
反転ここから⇒簡単なヒロインの設定。夏侯惇、夏侯淵と遠戚。曹操とは知己というより幼馴染に近い。普段は無表情の軍師・参謀。護身程度には戦える。息抜き方法は美味しいものを食べながら酒を飲む。以上。 |